絵を描き始めたきっかけ02

小・中・高校でも、図工・美術の授業が一番好きでした。

絵を描く、何か作るということが基本的に好きなのですが、図工・美術の授業の雰囲気が好きでした。他の授業に比べると自由度が高い感じがして。私語もまあまあ許されて、作業が伴ったりするので席も自由に立ちやすい。今の時代はそうでもないのかもしれませんが、いわゆる主要科目とされている授業はどこか束縛された感じがしていました。そういう点では、体育も好きなほうでした。

学校があまり好きではなかったので、というより決まった時間に登校して、決まった時間に決められたことをするのが嫌なので(わがまま笑)。「こうしなければならない」「こうでなければならない」ということが苦手なのです。そんな緊張状態を強いられる(おおげさ笑)学校生活の中で、美術・図工の時間は心のオアシスだったのです。周りからの評価が高かったから好きになったというのもあると思いますが、課題テーマはあれど基本的にどんな風に描いても自由!正解なんてないし、求められてもいない。絵を描いている間は自然体の自分でいられて、心の奥深くを解放することができた。こうして束縛から解放される心地よさが、私を画家の道へと導いていくことになります。